八勝寺阿弥陀堂(はっしょうじあみだどう)

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建て替え後の八勝寺
建て替え前の八勝寺

八勝寺は、相撲の勝ち越しで縁起物!!

 大正時代に茅葺きから瓦葺きに替えられていますが、主要部材は草創期のもの。
 堂内に安置された桃山時代作の厨子ともに国指定重要文化財です。

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八勝寺阿弥陀堂(国指定重要文化財)

 裄行三間、梁間三間で近年まで茅ぶきでしたが桟瓦ぶきになり、回縁も失っています。
 しかし軸部・組物等当初の形を良く保っており、貴重な中世の建造物として知られています。

 時代:室町後期

八勝寺

木造阿弥陀如来及両脇侍像(県指定重要文化財)

 三尊とも檜材の寄木造で、彫眼です。
 中央の主尊阿弥陀如来は上品下生の印を結び、右手観音菩薩は、蓮華台をのせ、左手勢至菩薩は合掌しています。
 両脇侍に銘があり、「久米上金」が造立したことがわかり、その頃八勝寺も再興されたのでしょう。

 時代:延徳二年(1490年)

八勝寺阿弥陀堂厨子(国指定重要文化財)

 厨子は、禅宗様仏壇の上に礎盤、ちまき付きの円柱を立てて貫で固めています。
 頭貫の先端は禅宗様木鼻、その上に台輪、さらに詰組で禅宗様の三手先組物がのります。
 屋根は入母屋造り板葺き、軒は二軒で扇垂木からなり、扉は藁座付の桟唐戸です。
 また格狭間や桟唐戸に、浮彫がありますが、彩色が落ちています。
 この様に八勝寺阿弥陀堂厨子は、典型的な禅宗様建築の様式を現しています。

時代:室町後期

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